日本の競馬ファンには馴染みがないかもしれませんが、欧州には障害用の種牡馬 というのがいます。
主に2,000m以上の中長距離で走っていた馬が多く、3,990mの英ゴールドCを4連覇した イェーツ 、凱旋門賞でも3着に入り長距離レースで圧倒的な強さを誇った オーダーオブセントジョージ などがいます。
他にも2,900mの英セントレジャー勝ち馬 ミラン、キングストンヒル、カプリ など スピード決着には不安のある馬が障害用・種牡馬として供用 されます。
現在の欧州最強ステイヤー ストラディヴァリウス も引退後は障害用の種牡馬になると思います。
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種付料ランキング
- 非公開 ウォークインザパーク
- 180万円 フレメンズファース
- 120万円 ミラン
- 108万円 ゲッタウェイ
- 96万円 クリスタルオーシャン
- 96万円 ソルジャーオブフォーチュン
- 78万円 オーダーオブセントジョージ
- 72万円 ウィングスオブイーグルス
- 72万円 ウェスターナー
- 72万円 マキシオス
- 66万円 マーラー
- 60万円 イェーツ
- 60万円 カプリ
- 60万円 キングストンヒル
- 54万円 オコヴァンゴ
- 48万円 アイダホ
- 36万円 リーディングライト
- 30万円 インペリアルモナーク
- 30万円 サンズフロンティアーズ
(1ユーロ=120円で計算しています)。
まだ種付料は発表されていませんが、G1・2勝馬 キューガーデンズ も障害用種牡馬になることが決定しています。
1位は27歳馬フレメンズファース
種付料が最も高いのは フレメンズファース の180万円。
1992年生まれの27歳馬とかなりの高齢馬ですが 産駒は1,000万円以上で落札 されるなど、まだまだ人気の種牡馬です。
過去にはチェルトナムゴールドCを7馬身差で勝利した インペリアルコマンダー を輩出。
現役の産駒ではベットフェアチェイスを勝った ロストイントランスレーション がいます。
2位はミランの120万円
ミラン は2017年にグランドナショナルを制した ワンフォーアーサー を輩出しています。
ほかには今年エイントリーのG1を制した イフザカップフィッツ など。
10年前から60万円前後と比較的高い種付料を維持しており、2020年は昨年から24万円UPで一気に100万円超え となりました。
世界一のクリスタルオーシャンは96万円
127ポンドを獲得し世界ランク1位になったこともある クリスタルオーシャンも障害用の種牡馬 として供用されます。
種付料は96万円に設定されました。
これだけ聞くとかなり安く感じますが、クールモアの中では4番目に高い価格に設定されています。

初年度からこの価格は期待の高さが伺えますね。
非公開の種牡馬もいる

ウォークインザパーク はプライベート価格と称して非公開とされています。
非公開になる前が当時の為替レートで約20万円なので、それほど高くはないかもしれません。
(データはRacing Postから引用)。
産駒には超大物G1・8勝馬 ドゥーヴァン、G1・5勝の ミン がいます。
重賞馬は他にもいるのですが、G1馬はこの2頭だけ。
次のスター候補としてはグランドナショナルの前売りで2人気の評価を得ている ウォークインザミル が有力です。
障害用・種牡馬でも平地レースへの出走は可能
ルールは特にないので 障害用として供用されていても、平地レースに出走させることはできます 。
オーダーオブセントジョージ の共同オーナーはニュージーランドにシャトルさせて、豪州で強いステイヤーを作りたいとも言っていますしね!
需要がなくて障害用・種牡馬になる馬もいる
最初から平地の種牡馬として供養される馬もいれば、需要がないので障害用の種牡馬になる馬もいます。
その後、また平地の種牡馬になったりする馬がいたりと様々です。
障害馬が種牡馬になることはない
欧州の障害馬は去勢されるので、どんなに活躍しても引退後に障害用の種牡馬になることはありません。

これで障害用の種牡馬の紹介は終わります。
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