今年はコロナウイルスの影響によりフランス競馬の再開が遅れましたが、凱旋門賞は無事に開催されることが決定しました。
注目はなんといっても凱旋門賞が引退レースとなるエネイブルです。
エネイブルは2017年のキングジョージⅥ世&QESを制したあたりから、各ブックメーカーで1人気の評価を得ていました。
そして そこから3年間、一度たりとも1人気の座を譲りませんでしたが エクリプスSで2着に敗れると、ついに2人気に陥落。
変わって 1人気に浮上したはイギリスで牝馬クラシック二冠を達成したラブ 。
その後はラブとエネイブルがレースをするたびに1人気が入れ替わる状態が続いていましたが、先日エネイブルが前哨戦を走り終え、上位2頭の人気が決まりました。
最新ブックメーカーオッズ
前日のペネトロメーターは4.8でした。昨年が4.1なので、このままだと不良馬場での開催となりそうです。
馬名 | 騎手 | オッズ |
---|---|---|
エネイブル | Lデットーリ | 2.20 倍 |
ストラディバリウス | Oペリエ | 5.50 倍 |
ソットサス | Cデムーロ | 7.50 倍 |
インスウープ | Rトーマス | 9.00 倍 |
ラービア | Mギュイヨン | 13.0 倍 |
ペルシアンキング | Pブドー | 15.0 倍 |
ウェイトゥパリス | Iメンディザバル | 29.0 倍 |
ゴールドトリップ | Sパスキエ | 34.0 倍 |
ディアドラ | Jスペンサー | 81.0 倍 |
シャシュナック | Tピッコーヌ | 101.0 倍 |
ロイヤルジュリアス | Sフォーリー | 151.0 倍 |
シャシュナック、ロイヤルジュリアスの2頭はこれまでの実績をみるとさすがに厳しいでしょう。
ということで今年の凱旋門賞は9頭立てと考えて良さそうです。
他に消せそうな馬は?
- ディアドラ
- ペルシアンキング
ディアドラはマーフィー騎手が「秋のロンシャンは合わない」とコメントしていて、グッドウッドのような時計の速い馬場が良いとの事です。
ペルシアンキングは2走前に重馬場のジャックルマロワ賞で4着。この時はレース後に「馬場が悪かった」と敗因を述べており、適性がマイルのこの馬には重馬場はマイナスでしょう。
重馬場でも問題ないのは?
- エネイブル
- ソットサス
- インスウープ
この3頭は重馬場でも対応できます。
エネイブルは稍重が理想
エネイブルは本来なら稍重までの馬 です。不良馬場までいくとさすがにプラスに働くことはありません。
前走、セプテンバーSをぶっちぎっていますが、勝って当たり前というメンバー構成のためレース後にオッズが下がることはありませんでした。
(トップハンデで着差を付けても評価に値しないということです)。
昨年と同様の力を維持できているかが分からない状態でラストランを迎えてしまったので、買うか切るかが非常にムズカシイですね。
ソットサス
ソットサスは昨年、重馬場で行われた凱旋門賞で3着。不良馬場で2着に入ったこともあり馬場のも心配はいりません。
今年はガネー賞を以外は結果を出せていませんが 当初から凱旋門賞が目標だったので問題ない です。
使いながら状態も上げて来ているということなので期待できる1頭でしょう。
伏兵インスウープ
重馬場での開催が濃厚になったため、ブックメーカーでも売り上げが上がってきた1頭です。
血統だけで言えばメンバー随一の重馬場巧者となりそうです。ただし、他のメンバーと比べて能力は落ちるので馬場の恩恵でどこまでいけるかですね。

重馬場適性は分かるけどモーグルより上の人気はどうなの?って言っている、海外メディアの人もいました(モーグルは取消前のオッズは13.0倍)。
適性が分からないのは?
- ストラディバリウス
- ラービア
ラービア重馬場を経験していないので管理するルジェ調教師も「適性に関しては分からない」と答えています。
ただ、走りを見る限りは対応できると思います。
ストラディバリウスはよく分からない
ストラディバリウスはゴスデン調教師は昨年、連勝記録が途絶えてあとに「彼は柔らかい馬場は合わない」と言っています。
この時はオーナーからも「結果は残念だったが、今回は馬場は合わなかっただけ」とコメント。
その後、重馬場で行われたゴールドカップを10馬身差で勝っているので、問題ないのかもしれませんが対応できるかは不明。
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